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悩んだときこそ解決しない勇気

こんにちは。ライフコーチ  今村ゆかです。

 

悩みや問題、課題があって、何とかしたいけどなかなか動けない、
問題の大小はあれど、誰しもそんな時ありますよね。

今日はそんな時の対処法のひとつについてお話をしようと思います。 

 

セッションの中で、目標に向けての行動がうまくできない時、行動にブレーキをかけるような信念がないかどうか、今までの経験などを振り返りながら掘り下げていく場合があります。

 

本当なら、サクッと一度で
問題→セッション→解決

が理想的な形ではあるわけですが、問題が深く大きい場合はそう簡単にはいかない場合も少なくありません。そういった場合は目標達成のためのモチベーションを維持するためにカウンセリング的な関わりで過去の問題に触れていくことは不可欠です。

そんなケースの場合に思うのは、解決にこだわらないことが大切なのではないかということ。
経験上、そのセッションで何らかの解決にたどり着こうとすると大抵は失敗するような気がします。
そのような時の関わり方にもいろいろありますが、
まずは事柄と気持ちを吐き出してしまうことをするのがいいと思います。
問題は雑多な状態で心の中に広がっていると必要以上の不安をもたらして行動の邪魔をします。
まずはそれを一度吐き出してしまう。この作業だけでも心は随分とスッキリします。
そしてそれをちゃんとしまってあげる。ここまでを丁寧にすることが大切かなと思います。

 

そして…今日のタイトルでもある「解決しない勇気」

早急に解決しなければならない具体的な事案がある場合などは別ですが
そうでなければ、その整頓された状態で一度蓋をする勇気が持ってもいいのではないかということ。
蓋をするというと聞こえが良くないですが、つまり「時間に預ける」という選択です。
いくら問題を整理したからといって悩みや気になることを棚上げしちゃうのはちょっと勇気がいることだったりするので(あくまで悩み好きだった時の私基準ですが…)あえて「勇気」という言葉を選びました。

 

一旦時間に預けると、その「問題としていた経験」に肯定的な意味を見つけ出せることがあります。
マイナスに見えていた問題が
意外と目標への原動力となるリソースになりうるということはよくあることです。(マイナスを原動力にできる人はこれを知っているんですね。)

 

悩みがあるときはやはり少しでも早くスッキリとした解決策を求めてしまいそうになります。
それがセッションの場だとクライエントさんもコーチの側も余計にそうなってしまいがちな気がします。でもそんな時だからこそ、一呼吸おく。その悩みを抱えていた気持ちを冷静に見てみると、整理整頓したというところまででも、随分と心が穏やかになっているのがわかるはずです。
少なくともモヤモヤとした負のスパイラルからは抜け出せているはず。

 

気持ちを整理し、少し落ち着いた状態で考えると、見えなかったものが見えてきたり
客観的に捉えられるようになり冷静な判断もできるようになります。
そして、ひょっとしたら…そもそも解決など必要ないかも?と思えるようなことになったりすることもあるかもしれません。

 

目標に向けてのコーチングセッションは未来を作る作業、
つまりはこれから先の人生を作っていく作業です。
良い経験だけじゃなく、辛かった経験も、悩んだ経験も、あなたが経験してきた全部をベースに
今があります。
忘れてしまいたいこともあるけど、自分のことだからこそ大切に扱ってあげる。
過去も未来も余すことなく味わい切るために

時には、解決しない勇気を。

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